40代で転職を4回した僕は、そのたびに履歴書を書き直してきました。正直に言うと、20代で初めて転職したときと同じ感覚で書いていた30代までは、書類でよく落ちていました。年齢を重ねるほど、履歴書は「経歴を埋める紙」ではなく「採用担当に”この人と会ってみたい”と思わせる一枚」に変わります。
この記事では、4回書き直す中で僕が意識するようになった、40代ならではの履歴書の書き方を、欄ごとに具体的にまとめました。テンプレの丸写しではなく、実際に通った(そして落ちた)感覚ベースの話です。
40代の履歴書が20代と決定的に違うところ
20代の履歴書は、極端に言えば「学歴・職歴・志望動機」が埋まっていればよかった。ポテンシャル採用なので、空欄さえなければ会ってもらえます。
でも40代は違いました。採用側は「即戦力か」「うちで何年か腰を据えてくれるか」「年下の上司の下でもやれる人か」を、履歴書のわずかな情報から読み取ろうとします。だから僕は、限られた欄の中でも次の3つを特に意識するようになりました。
- 志望動機欄で「なぜ”この会社”なのか」を一行でも具体的に書く
- 本人希望記入欄を空欄にしない(ここで損も得もする)
- 転職回数の多さを隠さず、流れが見えるように書く
以下、順番に説明します。
志望動機欄|履歴書の小さなスペースで何を書くか
履歴書の志望動機欄は、職務経歴書と違ってスペースが小さい。だからこそ、ここで「テンプレ感」が出ると一気に弱くなります。僕が3回落ちていた頃は、ここに「貴社の成長性に魅力を感じ」みたいな、どの会社にも出せる文章を書いていました。これは採用担当からすると「うちじゃなくてもいいよね」と読まれる典型です。
4回目で通ったときは、短くてもいいから「その会社の事業・職種に、自分の経験のどこが噛み合うか」を一行入れるようにしました。履歴書はあくまで要約なので、深い話は職務経歴書に回し、ここでは”接点”だけをはっきりさせる。志望動機の作り方そのものは別記事で詳しく書いたので、合わせて読んでみてください。
→ 40代の志望動機、3回ハズして4回目で通った|そのまま使えた例文と作り方
本人希望記入欄|40代はここで地味に差がつく
意外と軽視されがちなのが本人希望記入欄です。僕も昔は「貴社規定に従います」しか書いていませんでした。これは間違いではないのですが、40代だと一工夫したほうがいいと感じています。
40代は家族の事情・勤務地・働き方など、譲れない条件が出やすい年代です。面接が進んでから「実は転勤は難しくて…」と切り出すと、お互いに時間を無駄にしてしまう。だから僕は、勤務地や入社可能時期など”後で必ず確認される条件”だけは、角が立たない範囲でこの欄に書くようにしました。
- 入社可能時期(在職中なら「内定後◯ヶ月程度を希望」)
- 勤務地について譲れない条件がある場合のみ、簡潔に
- 給与や役職の希望はここには書かず、面接・エージェント経由で調整
「貴社規定に従います」で問題ないケースも多いですが、条件があるなら早めに開示したほうが、40代はむしろ信頼されます。
転職回数が多い履歴書、僕はどう見せたか
4回も転職していると、職歴欄が長くなります。これを隠そうとすると、かえって不自然な履歴書になります。僕がやったのは「隠す」ではなく「流れを見せる」でした。一社ごとの在籍期間と、なぜ次に進んだのかが面接で一本の線になるように、職歴の並べ方を整えています。
履歴書では事実(会社名・在籍期間・部署)を淡々と並べ、回数の説明は面接で語る、という役割分担にしています。面接での説明の仕方は、これも実際に使った答え方を別記事にまとめてあります。
→ 40代の転職、面接で「転職回数の多さ」をどう説明したか|答え方と例文
写真・学歴・通勤時間など、細部で減点されないために
中身が良くても、細部で「雑な人」という印象を与えると40代は損をします。僕がチェックしている細かいポイントです。
- 証明写真:スピード写真でもいいが、清潔感のある服装で。40代は「だらしなさ」が一番マイナスに効く
- 学歴:40代なら高校卒業以降を書けば十分。小中学校まで遡る必要はない
- 免許・資格:応募職種に関係するものを上に。無関係な趣味資格を並べすぎない
- 通勤時間:あまりに遠いと「続くのか」と見られる。現実的な範囲で応募する
- 日付:提出日(または投函日)を書く。書きかけの古い日付のまま出さない
履歴書と職務経歴書の役割を分ける
40代の応募書類は、履歴書だけで勝負しません。履歴書は「人物・条件の要約」、職務経歴書は「実績・再現性の証明」と役割を分けるのがコツです。経歴の深い話は全部、職務経歴書に書きます。履歴書で全部を語ろうとすると、欄が足りずに薄い印象になってしまう。
職務経歴書の書き方は、4回書いてたどり着いたやり方を別記事にしています。
→ 40代の職務経歴書、4回書いて分かった「通る書き方」|時系列で並べるのをやめた話
そして、この2つの書類が揃うと書類選考の通過率は確実に上がります。通過率を上げるための具体的な実例はこちらにまとめました。
→ 40代 書類選考 通過率を上げる7つの実例|エース記事には書かなかった裏側
まとめ|40代の履歴書は「要約力」で差がつく
40代の履歴書は、限られた欄でどれだけ「会ってみたい」と思わせられるかの勝負です。志望動機欄は接点を一行で、本人希望欄は譲れない条件だけ早めに開示、転職回数は隠さず流れを見せる。そして深い実績は職務経歴書に回す。
僕は3回これができずに書類で落ち、4回目でようやく整理できて、年収500万→650万円(+150万円)の転職にたどり着きました。完璧な履歴書を目指すより、「この欄で何を伝えるか」を一つずつ決めていくほうが、40代には近道だと思っています。


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